TOKYO TODAY

東京でのお気に入り

富士そば 市ヶ谷店

僕と同じように京都から東京に来る人がいたら、ぜひとも教えたいのが「立ち食い蕎麦」の利用方法。京都の人って蕎麦と縁遠い。食べても年越しそばくらじゃないかな。僕は東京に出てくるまで「ざるそば」も食べた事なかった。でも、今では蕎麦が大好きです。実は事務所で仕事をするときは、誰かとランチをいっしょにするとき以外は、ほぼこの店で蕎麦を昼に食べています。

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立ち食い蕎麦は、早いし、お腹にもたれないし、安いし、体にもよいので重宝するのです。よく頼むのは、コロッケ蕎麦だな。

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関西の人にとっては「きわもの」に見えるでしょうが、これが旨いのです。これは立ち食い蕎麦全般に言えるのだけど、この旨さというのは「つゆ」の旨さなんです。で、具はつゆを旨くするために存在するものと考えてください。だから、コロッケもすぐに食べないで、箸でくずして「ぐずぐず」「もろもろ」にする。そうすると、鰹のつゆに、このコロッケのジャガイモとか油が浸透して、実に旨くなるんです。この旨さに気づくまで10年かかったな(笑)。

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コロッケ蕎麦と双璧とされるのがこの「春菊天」。これも、箸で崩してつゆに沈めて食べましょう。揚げ物はカラッとした状態で食べるという固定観念を捨て去ることから、東京の立ち蕎麦の本当の美味しさがわかると思います。僕は、東京に来た当初は「うどん」ばっかり食べていた。でも、どうしたって関西のうどんの方が旨いし、こういった立ち食い蕎麦のうどんは美味しくない。東京に来たのなら「蕎麦を食べたほうがいいよ」と僕は京都から東京に来る人には伝えたいなと思うのです。ちなみに僕は、ざるそば冷たい蕎麦は、僕は立ち食い蕎麦では食べないです。それはもっと美味しいお店で食べるのです。