世田谷線の沿線に住んでもう10年以上。とても世話になっている大好きな電車が見られる公園が西太子堂公園です。
三軒茶屋の次の駅・西太子堂すぐの公園。線路脇にあります。
公園には小さな山があってそこから電車がよく見える。息子が小さいときよくここに来て電車を見せていた。
電車からもよく見ているとこの公園から手を振る子どもが見えるはず。気づいたら手をふってあげてください。世田谷線沿線の子どもたちはみんなこの電車が大好き。「次は何色の電車かな?」とみんなパパ&ママと話しているのです。
日露戦争で有名な軍人・乃木希典を祀った乃木神社。桜が見事でした。
最寄り駅は地下鉄の乃木坂です。
東京でいちばんきれいな地下鉄の出入り口かもしれませんね。
境内で結婚式のリハーサルを見かけました。ここでの結婚式に呼ばれたいな(笑)。
本殿の前。
司馬遼太郎の『坂の上の雲』では愚将として描かれている乃木希典ですが、ここに来るとそのイメージもだいぶ変わります。
神社の隣には「乃木公園」があり、当時の住まいが残されています。
こちらは馬房。人の家が木造で馬小屋は立派なレンガ造り。こんなところにも乃木という人物の人柄がみられます。
なんかぐっときた当時の勝手口。
ほんとに桜が見事なところ。あまり桜の名所という認識はないと思いますが、実にいい。ぜひ桜の季節には、ミッドタウンあたりに遊びに行くついでに訪れてみることをおすすめします。
東京でお酒を覚えたのがこのお店。三軒茶屋にある「Sheets」。
お酒、空間、人。みんないい店だなー。
バーテンダーは小豆畑(あずはた)さん。ここに行ったらフルーツやベースのお酒、その日の気分などを起点にいろいろお任せで作ってもらうのがいいと思います。何が出て来てもおいしいですから。
最近は竹鶴のハイボールが好き。Barに行ってみたいけど、お酒を知らないって人は「ハイボール」を覚えておけばいいと思います。ウイスキーの炭酸割のことですがどの店でも個性があるし、飲みやすいし、安いし。「どのウイスキーにしますか?」と訊かれたら「お任せします」でもいいし、「そのボトルかわいいですね」とかでもいいし、「飲みやすいものを」でもいい。こうやって会話することがBarの楽しさですから。
男の人でフルーツカクテルや甘いカクテルを頼むのをかっこ悪いと思っている人がたまにいるけど、そういう考えがかっこ悪い。カンパリソーダやスプモーニをこういうBarで一度頼んでみるといい。カラオケ屋あたりで出されるものとは、まったくの別物。氷、ソーダの注ぎ方、酒、ステアの仕方。そういう細部にこだわると、ここまで美味しくなるのかと感動すると思います。バーには、かっこいい酒もかっこ悪い酒もありません。あるのは、かっこいい頼み方とかっこ悪い頼み方。かっこいい頼み方というのは、その日、自分が求めているものを上手に伝えられること。けっして酒に詳しいということではないと思います。
東京に20年住んでいるなかで、引っ越しを5回している。大学や会社など通った場所も4カ所。となると、思い出深いところもいろいろあるけれど、やっぱり今の自分が一番好きな場所は三軒茶屋かな。三茶は駅から降りると高速道路の高架はあるし、がやがやしているしで、パッと見は全然魅力的じゃない街。でも自分からいろんな人と交流をもつとすごくいい街。そんなところです。
この三茶のスタバでよく原稿を書いてます。夜の9時くらいに行くと、いろんな人が勉強している。なんか物語を感じる風景なんですよ。
世田谷線の三軒茶屋駅とキャロットタワーを結ぶ通路。ここもなんか好きですね。
これから三茶のいろんなお店を紹介していきます。僕は、全国に三茶のような場所が増えればいいのになと思っているのです。新宿や渋谷のようなものは作れないだろうけど、三茶のようなところは作れるんじゃないかな。若いときから人と人との出会いの価値を見せてくれる街。それが三茶だと思うのです。
青山霊園に行ってきました。
広大な敷地の桜が満開です。この近辺をタクシーなどで通る人は多いけれど、中に入ったことのある人は少ないのでは? 今こそぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
霊園内には著名人の墓も多数あります。これは乃木将軍。
こちらは大久保利通。この墓石の下にいる亀。これが贔屓(ひいき)です。ある者を実力以上に愛すると、その者のためにならないということを「贔屓の引き倒し」と言いますが、その語源となっている亀です。この亀を引っ張ると墓石が倒れることに由来するのだとか。
これは軍神と呼ばれた広瀬武夫。
都会の空がこんなにも広いのかと思わせてくる素敵な空間です。
偉人の墓を巡るのも趣があるし桜を愛でるのもまたよし。実に東京らしい名所だと思います。表参道に近い管理棟に行けば、霊園内の地図が貰えるのでぜひこれを手に散策してみてはどうでしょうか。シーズンはまさにこれから一週間だと思います。